2009年9月5日(土)

寺子屋クスール第7回 「団地とライブとお化け屋敷」

in APMT WEEK

終了
開催情報・概要イベントレポート

内容

今回の寺子屋クスールは、ウェブイベントのお祭り1週間「APMT WEEK」の一幕として行なわれました。 寺子屋クスールでは、ドラムの音と映像が合わさったバンド、d.v.dさん、「団地マニア」の大山顕さん、以前もお話をしてくださったお化け屋敷プロデューサー五味弘文さんとくるくる研究室のコラボレーションでインタラクティブお化け屋敷の実演という内容で開催しました。

寺子屋クスール

講義その1.
d.v.dライブ

【 d.v.dライブ: ダイジェスト 】

映像と同期したドラムによるライブ

d.v.dは、ドラムのItokenさんとJimanicaさん、映像作家の山口崇司さんによる映像パフォーマンスユニットです。
ドラムを叩くことで、幾何学模様や記号化された映像が大きくなったり、小さくなったり、形を変えて動きます。約20分間の演奏でしたが、リズミカルなドラムの演奏と、きらびやかな映像の動きにお客さんは皆、虜になっていました。

しくみの紹介

d.v.dのドラムと映像の連動がどのように実現されているのか、ドラムのJimanicaさんに紹介していただきました。実際のところ、音と同期しているわけではなく、ドラムの振動を取得して映像に反映しているという解説がありました。振動はトリガーという振動を拾う器具から、MIDIコンバーターに衝撃の信号として送られます。
映像はProcessingというプログラミング言語で制御されています。MIDIに取り込まれた情報はプログラムでMIDI信号をOSC信号(Open Sound Control)に変換します。
ProcessingにはoscP5というライブラリがあり、それでOSCの通信を扱うことができます。

d.v.d
演奏風景
演奏風景2

講義その2.
団地マニア 大山顕 氏

【 大山顕 氏: ダイジェスト 】

団地マニア大山さんとは

大山さんは「団地マニア」という肩書きの通り、日本中の団地をめぐり、それを写真にとって公開しています。団地のほかにも、ジャンクションや高架下についてもネタを持っている人で、NHK-BS『熱中時間』のレギュラーも勤めています。また、団地の見究など、マニアックな目線で書籍もたくさん出版されています。

大山さんの魅力

淡々とした口調で日本全国のジャンクション等のネタを話すのですが、とても話が上手で面白い方で、会場は笑いの渦に包まれました。また、紹介しているスライドの写真も、本当に美しく、実際に行ってみたくなる場所ばかりでした。
大山さんの話を聞いてていると見方の柔軟さがとても大事だということがわかります。なんだかいいものを見たという気分にさせてくれることもとても大事なことです。
そのため、ただ大山さんの話を聞いて関心するだけではなく、自分のとっておきの場所を探したくなってしまいます。

大山顕さん
団地の紹介
団地の正しい撮り方

特別企画:お化け屋敷プロデューサー五味氏×くるくる研究室によるインタラクティブお化け屋敷

【 インタラクティブお化け屋敷: ダイジェスト 】


インタラクティブお化け屋敷のしくみについて

前回の寺子屋クスールで講義をしてくださった、お化け屋敷プロデューサーの五味弘文さんですが、なんと、今回の寺子屋のために、お寺の敷地内にお化け屋敷を作ってくださいました。
今回は、くるくる研究室とのコラボレーションでインタラクティブな仕掛けを取り入れたお化け屋敷になりました。

インタラクティブな試みとして、お化け屋敷に入った人だけが操作できるPCで、お化け屋敷の中の人の様子をみることができ、タイミングにあわせてマウスをクリックすると生首が出てくるというものです。

立地はお寺、目の前は「お墓」という強烈な環境のなか、怖いものみたさで大反響のお化け屋敷になりました。

五味さんのお化け屋敷の醍醐味

五味さんの仕掛けは人が人形かがわからないものがいつ動き出すのかとう恐怖を感じながら進んでいくというのが醍醐味です。
普通に脅かされてびっくりするというよりは、自分の想像力がさらに自分自身を怖くさせている一因になっているところが特徴なのではと思います。
毎年夏になると、東京ドームシティでお化け屋敷を企画している五味さんですが、次回作も楽しみです。

お化け
お化け屋敷の中
遠隔操作